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【調査レポート】ハンドメイドマーケットプレイスの動向

2018年01月23日(火)


1. ハンドメイドマーケットプレイスとは何か

最初にハンドメイドマーケットプレイスとは何かについておさらいしよう。 ハンドメイドマーケットプレイスとは、インターネットを通して一般の消費者が直接、手作りの作品を売り買いできるシステムのこと。売り手と買い手とのやりとり、決済などの機能はすべてハンドメイドマーケットプレイスが担い、売り手はモノを作り、サイトにアップ。注文が入れば発送し、買い手はほしいモノが見つかれば注文を入れてハンドメイドマーケットプレイス上で決済を済ませればいい。 従来であれば、手作りが好きでも完成品を販売する先は友人知人など身の回りに限定されていたが、ハンドメイドマーケットプレイスの出現は商圏を大きく変えた。地域を超え、県を超え、国境までも超えて、世界中を舞台にCtoC(個人間取り引き)が可能になったのだ。 ハンドメイドマーケットプレイスは、既製品にあきたらずオリジナルの1点ものを求める消費者ニーズにも合致。売り手買い手の志向や需要をうまくマッチングさせている。
2. ハンドメイドマーケットプレイスの現況

ハンドメイドマーケットプレイスのパイオニアが、米国で2005年に誕生したEsty(エッツィー)。Estyに遅れること5年。日本に初めて登場したハンドメイドマーケットプレイスは2010年創設のクリーマだ。追って博報堂グループのiichi(イイチ)やインターネットのさまざまなサービスを提供しているGMOグループのminne(ミンネ)が続いた。 いまでは、2011年に台湾でスタートし、現在は香港、米国、中国、タイなどアジアを中心に世界中のデザイナーと購入者をつなぐPinkoi(ピンコイ)、サイバーエージェントグループのtetote(テトテ)のほか、米国からEstyも参入。市場規模はすでに9000億円規模と推定される。 ハンドメイドマーケットプレイスからプロとして歩み始めた女性も少なくない。月商100万円以上を上げる人も続出し、すでにたくさんの本やハウツー本が出版されている。ハンドメイドマーケットプレイスでのビジネスを指南するコンサルタントも多数現れ、ハンドメイドマーケットプレイスで成功したい人をサポートする仕組みも整備されている。ハンドメイドマーケットプレイスは、手づくりが好きなアマチュアに新しい道を提示し、新しい職種をも生み出したといえる。
3. 今後は市場再編もある!?

伸長するハンドメイドマーケットプレイス市場で圧倒的なトップシェアを誇っているのが後発のminneだ。 なぜminnneが成功をおさめたのか。その要因は他社に先駆けてアプリを開発し、モバイルでの需要に応える仕組みをいち早く整えたことだ。アプリのダウンロード数はすでに700万を超え、流通額も2017年には125億円に達する見込みだ。 minneに水をあけられたとはいえ、他社も負けてはいない。プロ作家の参加が多くクオリティの高さで差別化を図るiichi、イベントを開催し、常設店を設けるなどリアルとの接点に力を入れるクリーマなど、各社各様の試みが繰り広げられている。 フリマアプリで驚異的な成長を続けるメルカリの台頭も見逃せない。メルカリで販売されているハンドメイド品の多くは、値段が安く作りも簡単。現段階ではクオリティの差は歴然としているが、今後進化していく可能性も高い。 オークションより簡単で、決済についても煩わしさが一切なく、すべてがスマホで完結する手軽さで伸びてきたメルカリのダウンロード数は日本では4000万以上、米国でも2000万を突破している。1日の出品数は50万品以上。現代女性のインフラの1つになったといっても過言ではないメルカリが今後、ハンドメイドマーケットプレイスでどのような役割を果たしていくのか注目される。 業界の再編も考えられるだろう。docomoがスタートさせたdクリエイターズやユザワヤマーケットなどはすでに撤退を余儀なくされた。tetoteはすでにminneを擁するGMOグループの傘下だ。過当競争が続く市場ではドラスティックな動きが見られそうだ。
4. 素材メーカーの新チャネルに成長

ハンドメイドマーケットプレイスに注目しているのは手作り好きや手作りファンばかりではない。 素材メーカーにとってもハンドメイドマーケットプレイスは新たなチャネルとしての存在感を増している。例えば、毛糸、ボタン、ワッペン、ビーズ、パーツ、粘土など、ハンドメイド回りのメーカーにとっては新規顧客に製品を販売する有望なチャネルなのだ。 これまで、手作り派がこうした素材を調達するためには、実際に小売をしている問屋に出向くか、ホビー専門店に行くか、そうした店が運営しているオイラインショップを利用するしか方法がなかったが、ハンドメイドマーケットプレイスやメルカリのようなプラットフォームの出現により、容易に手軽にさまざまな素材や道具が手に入るようになった。 つまり、素材メーカーにとっては、BtoCの新規のルートを開拓できる環境が整ったわけだ。ハンドメイドマーケットプレイスは、「ハンドメイド」を軸に個人のみならず、周辺企業にもこれまでになかったビジネスチャンスを創造している。

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